佐賀県鹿島市にある道の駅鹿島が、数ある九州のロードサイド施設の中でも突出した集客力を誇る背景には、唯一無二の「有明海の自然環境と直結したエンターテインメント性」があります。有明海は最大で約6メートルにも達する日本一の干満差を持ち、引き潮の際には広大な泥の海原である干潟が地平線まで広がります。この特殊な地形を観光資源へと昇華させた着眼点こそが、人気の原動力です。
全国的な知名度を誇る名物イベント「鹿島ガタリンピック」の舞台としても名高いこの地は、かつては漁民の生活の場であった干潟を、誰もが全身で泥まみれになって遊べる開放的なアクティビティフィールドへと再定義しました。単に景色を眺めて買い物を楽しむだけの「通過型」の施設から、自ら泥の中に飛び込み五感で自然を味わう「滞在型・体験型」の道の駅へとシフトしたことが、ファミリー層やインバウンドを含む幅広い旅行者の心を掴んで離しません。
さらに、春から秋にかけての干潟アクティビティだけでなく、冬には極上の有明海産牡蠣をその場で焼き上げるカキ小屋がオープンするなど、1年を通じて訪問客を飽きさせない巧みなシーズン設計が施されています。