鉄道ファンの間で根強く囁かれているのが「今回の廃車発生分も地方私鉄やJRへ譲渡されるのではないか」という疑問です。この背景には、2002年に起きた伝説的な車両譲渡の歴史が存在します。
当時、りんかい線が全線開通し全列車を10両編成化する際、編成組み替えによって余剰となった先頭車4両・中間車2両がJR東日本へ買い取られ、「JR209系3100番台」として八高線・川越線に転属・編入された前例がありました。
しかし、今回の置き換えにおいて他社への譲渡・転属が実現する可能性は極めて低いと見られています。理由は以下の通りです。
- 車齢の高さ:前回の譲渡は製造からわずか数年しか経過していなかったのに対し、現在は製造から20〜30年が経過している。
- 10両固定編成の扱いづらさ:地方私鉄が求める2〜3両編成への先頭車化改造には多大なコストがかかる。
- 大手各社の中古車両放出:他路線からも状態の良い中古車両(VVVF車)が多数市場に出ており、需要が競合する。
そのため、今回の70-000形は転属することなく、大半の編成が解体・廃車となる公算が高いと分析されています。