年頭の風物詩といえば、日本最大級の卸売市場である豊洲市場で行われる初競りだ。2026年の年頭競りでも、一番マグロには数千万円から1億円超という破格の祝儀相場がついた。冷めた目で見れば異常な価格に思えるかもしれないが、市場関係者や買い手にとっては一年の商売繁盛を占う重要な儀式である。
この熱狂は日本の水産業全体の士気を高めるだけでなく、話題性を求める外食産業にとっても絶好のブランディング機会となる。落札された超高額の食材を一目見ようと、店舗には長蛇の列ができる。初物に投げじられる巨額の資金は、日本の消費意欲と食文化の力強さを象徴する指標として、今なお世界中から注目を集めている。