なぜ記者クラブ廃止は進まないのか?既得権益と閉鎖性の実態を暴くとはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
日本の記者クラブがどれほど特殊で閉鎖的であるかは、諸外国の公的取材システムと比較すると浮き彫りになります。欧米の主要国では、官公庁の会見場(プレスルーム)の管理や記者の認定基準において、透明性と公平性を担保する制度設計が徹底されています。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価日本の記者クラブ(内閣・各省庁)公費による専用室提供、幹事社(大手社)が会見主催・質問者を管理任意団体による実質的独占(約800拠点)官民癒着を生む談合的カルテル。国際基準から最も乖離した構造米国ホワイトハウス(WHCA)会見主催は政府広報官、座席指定はあるがフリーや外信にも認証パスを発行実績と身元審査に基づく独立認証激しい質疑応答が原則。所属媒体の規模より個人の実力と論理性を重視イギリス(ロビー制度)議会ジャーナリスト登録制。ブリーフィングはオンレコ化が進み透明性向上議会委員会によるパス発行管理歴史的な密室性はあったが、近年は議事録公開を含め制度改革を急速に断行ドイツ(連邦記者会見)記者会が独自に建物を所有・運営。政府高官を「ゲスト」として招く形式政府からの完全な財政的自立公費の便宜供与を一切受けず、対等な緊張関係を保つ理想的モデル
欧米諸国では、政府から独立した団体が自前の費用で会見を運営しているか、あるいは政府機関が透明な基準に基づいて国内外の多様なジャーナリストに会見アクセス権(プレスパス)を付与しています。庁舎内に私的団体が居座り、光熱費まで公費で賄ってもらいながら取材機会を独占する日本の仕組みは、民主主義国家において極めて異様な光景とみなされています。