テスト問題そのものの難易度以上に、子供たちを苦しめる壁が存在する。現場のベテラン塾講師たちが口を揃えて指摘するのは、学校のテストとの決定的な格差だ。公立小学校の確認テストで100点を連発している子であっても、あっさりと不合格になるケースは珍しくない。
最大の原因は「圧倒的な処理スピードの不足」だ。早稲田アカデミーの選抜試験は、限られた時間に対して問題量が極めて多い。最後までたどり着けずに時間切れとなり、解けるはずの後半の問題を白紙のまま残してしまう子が後を絶たない。
二つ目は「思考力・応用力問題への免疫不足」である。単なる計算力や漢字の暗記だけでは歯が立たない。問題文から条件を正確に読み解き、試行錯誤しながら解法を導き出す力が問われるため、初見の問題にパニックを起こしてしまうのだ。
そして三つ目が「試験会場独特の緊張感」だ。慣れない校舎、見知らぬライバルたち、緊迫した空気。本来の実力の半分も発揮できずに終わってしまう低学年の子供は想像以上に多い。