どれほどデジタルが便利になろうとも、乾電池数本で何日も稼働し、災害時にネット回線が途絶しても機能するAM放送の強靭さは無視できない。特に高齢者層やデジタル機器の扱いに不慣れな層にとって、ボタン一つでつながるラジオの存在価値は依然として高い。
ネット環境の有無による情報格差をどう埋めるのか。また、大規模災害時におけるラストワンマイルの伝達手段をどう確保し続けるのか。放送波の削減が単なる合理化に終わらず、社会的なセーフティネットの弱体化を招かないための丁寧な周知とサポート体制が、今まさに問われている。