医療分野におけるイラスト利用には、デザイン上のマナーだけでなく、医療情報の正確性を損なわないための厳格な配慮が欠かせません。
代表的なNG事例の一つが、素材の過度な加工・改変です。いらすとやの規約では、トリミングや色調補正、文字の追加などは許可されていますが、キャラクターの表情を著しく歪めたり、パーツを切り貼りして原型を留めない合成を行ったりすることは禁止されています。
また、医療現場特有のリスクとして「医学的に誤った描写にならないよう注意すること」が挙げられます。例えば、清潔域と不潔域の区別が曖昧な配置にしてしまったり、薬剤の投与方法と異なるポーズのイラストを掲示したりすると、患者に誤認を与えるだけでなく医療安全管理上の問題に発展しかねません。素材を選定する際は、担当スタッフだけでなく医療有資格者による最終確認を行う運用が推奨されます。