ライブツアーの合間を縫って敢行された独占取材において、花村は自身のボーカルアプローチについて極めて冷静かつ情熱的な眼差しで語ってくれた。「声を出すという行為は、心臓の鼓動をそのまま外に取り出す作業に近い」――その言葉通り、現在の彼はグループのメインボーカルという枠組みを軽々と飛び越え、表現者としての新たなフェーズに突入している。
舞台裏で見せるストイックな喉のケアや綿密なスコアの読み込みは、関係者の間でも語り草だ。リハーサル室のピアノの前で一音ずつハーモニーの響きを確かめる姿には、職人的なまでの執念が宿る。グループとしての快進撃はもちろん、個人のプロジェクトや客演依頼が後を絶たない理由は、ステージ裏のこうした徹底したリアリズムに裏打ちされている。