今回の事態が不動産業界にも強い衝撃を与えている理由は、従来の商業不動産開発のモデルを根底から覆した点にある。オフィスビルや商業施設の空室率が議論される時代において、不動産を「コンテンツ生成装置」として再構築する試みは前例を見ない。
商業ビルの価値をテナント賃料ではなく、そこから生み出されるIP(知的財産)のロイヤリティで回収するビジネスモデル。映像制作の現場と都市機能がダイレクトに融合することで、街そのものが巨大なロケーションスタジオへと変貌を遂げる。デベロッパー関係者は「単にハコを貸す時代は終わった。これからは空間が生み出すエンタメの熱量そのものが不動産価値を決める」と言い切る。