インターネットの掲示板やSNS上で聖徳大学を検索すると、「Fランク」という刺激的なワードがサジェストされるケースがあります。受験生や保護者が不安を抱くこの噂の背景には、予備校の偏差値算出システムと近年の私立大学入試構造が関係しています。
河合塾などの大手予備校が定義する「ボーダーフリー(BF)」とは、志願者数に対して募集枠が多く、一般選抜において合否判定基準(ボーダー)が設定できない状態を指します。聖徳大学においても、文学部や音楽学部などの一部日程でBFが表示されることがあり、これがネット上で「誰でも受かるFランク大学」と短絡的に曲解される要因となっています。
しかし、現場の実情は大きく異なります。入試広報資料および入試統計を確認すると、聖徳大学の入学者の多くは総合型選抜や学校推薦型選抜を通じて早期に合格を決めています。年内入試で定員の過半数を確保する募集戦略をとっているため、年明けの一般選抜の志願者母数が少なくなり、見かけ上の一般偏差値が低く算出されやすい構造です。
とりわけ看護学部や教育学部(児童学科)は、一般選抜でも確実な基礎学力が求められ、過去問対策や小論文、面接の準備を怠れば不合格となる受験生が毎年一定数存在します。資格取得を前提とした専門課程においては、ネット上の偏差値序列だけで「底辺校」と判断するのは明確な誤認です。