IT・ソフトウェア業界を牽引するMicrosoft Corporationが提供するオフィススイートは、世界中でデファクトスタンダードとして君臨している。その中核をなす表計算ソフトウェアがMicrosoft Excelだ。企業内で頻繁に利用されるワークシート保護機能は、特定のセル計算式や入力フォーマットが第三者の誤操作によって破壊されるのを防ぐ目的で設計された。
しかし、ここに大きな落とし穴が存在する。ファイルを開くこと自体を制限するパスワードとは異なり、シート保護は主にユーザーの閲覧・編集行動を制御する防護壁に過ぎない。強固に見えるパスワードセキュリティだが、内部データの構造を紐解けば、暗号解読という果てしない作業を経ずとも制限を無効化するルートが残されているのだ。