では、1000万円の大台を超えた個人が次に選ぶべき具体的なロードマップとは何だろうか。放置のリスクを回避し、インフレ時代を生き抜く最適解は、徹底した資産の役割分担(アセットアロケーション)にある。
まず、病気や突然の失業に備える「生活防衛資金」として、生活費の6ヶ月から1年分(およそ200万〜300万円)を流動性の高い預金口座に確保する。そして残る700万〜800万円の「リスク許容資金」を、着実に増やすための運用市場へと流し込むのだ。パーソナルファイナンスの原則に則れば、単一の銀行口座に全財産を置く行為こそが最大の放置リスクである。資産運用業界が提示する多様な金融商品を吟味し、自身のライフプランに適合したポートフォリオを組むことが求められている。