「先週まで録音できていたのに、新しいCDを入れたらエラーで弾かれた」というトラブルには、明確な技術的理由が存在します。主な原因は以下の5点に集約されます。
第一に疑うべきはSDカードの容量不足とファイル上限です。カード全体の空き容量が残っていても、ナビ側の管理仕様によって「最大アルバム数」「最大トラック数」に達していると新たな録音を受け付けません。
第二にファイルシステム(フォーマット形式)の不一致が挙げられます。カーナビの多くは「FAT32」形式を標準としており、PCなどで「exFAT」や「NTFS」に初期化された大容量SDカードを差し込むと認識エラーを起こします。SDカード側面の「誤消去防止スイッチ(LOCK)」が誤ってオンになっていないかも確認が必要です。
第三に音楽CD側の物理的・規格的要因です。ディスク面の微細な傷や皮脂汚れ、あるいは一部の特殊なコピーコントロールCD(CCCD)や自作のデータCD(MP3書き込みディスクなど)は、著作権保護機能やリッピング防止ガードに引っかかり録音機能が動作しません。
第四に本体内部の熱暴走やドライブレンズの汚れです。長距離ドライブ直後や真夏の炎天下では、デッキ内部のピックアップレンズが過熱し読み込み精度が著しく低下します。一度エンジンを切り、車内が適温に落ち着いてから再試行することで復旧するケースも珍しくありません。