恋人同士の深い契りを表す象徴的な言葉として、多くの文学や婚礼の場で引用されるのが「比翼連理(ひよくれんり)」です。この比翼連理の由来は、唐代の大詩人・白居易が著した不朽の長編詩『長恨歌(ちょうごんか)』にあります。
詩中では、唐の玄宗皇帝と楊貴妃が七夕の夜に密かに交わした誓いとして、次のように詠まれています。
「天に在りては願はくは比翼の鳥と作り、地に在りては願はくは連理の枝と為らん(天にあっては目と翼が一つずつで雌雄一体となって飛ぶ「比翼の鳥」となり、地にあっては二本の木が枝で結び合わさって一本になった「連理の枝」となりたい)」
この物語は単なる甘いロマンスにとどまらず、国家の混乱という過酷な運命に引き裂かれながらも魂の結びつきを求めた男女の悲哀と覚悟が背景にあります。ネット上では「ただ仲が良いカップルを指す言葉」と表層的に解釈されがちですが、本来は「生死を超越して一途に結ばれようとする、魂レベルの誓い」という重みを持っています。