「ネットで話題のプーさんネタの真相をご存じですか?」という問いに対し、どのネタを真っ先に思い浮かべるかは世代やネット歴によって大きく分かれます。ある人は某掲示板を震撼させた鬼畜ブラウザゲームを思い浮かべ、またある人はホラー映画化された異形の姿や、SNSで定期的にバズる珍妙な迷言パロディを連想するはずです。
児童文学作家A.A.ミルンが1926年に発表した原作『Winnie-the-Pooh』、そしてウォルト・ディズニー社がアニメーション化した親しみやすいキャラクター像。この「圧倒的な純真無垢さ」こそが、ネット民のパロディ精神を強烈に刺激するトリガーとなってきました。無害で善良な存在であるがゆえに、ほんの少しの悪意や不条理を注入するだけで凄まじいギャップが生じる――これこそが、プーさんネットミームが四半世紀にわたって息の長い人気を誇る構造的理由です。
ネット上には、クスッと笑える無邪気なパロディだけでなく、「実は登場キャラクター全員が重い精神疾患を象徴している」「クリストファー・ロビンの精神崩壊が産み落とした妄想」といった、背筋が寒くなるようなプーさん裏設定やプーさん都市伝説が無数に流通しています。次章以降では、それらの発生源と真偽を一つずつ剥ぎ取っていきます。