SNS上では記念年を迎えるたびに「いよいよ再結成か」「ドームツアー発表か」といった過熱した噂が飛び交いますが、ここには業界構造を無視した大きな誤解が存在します。
ファンが抱く最大の誤解は、「株式会社嵐ができたのだから、すぐにでも5人でコンサートができるはずだ」という短絡的な期待です。現実の嵐再結成の可能性を探る上で最大のボトルネックとなるのは、大野智の「フィジカルとメンタルのコンディション」に他なりません。歌って踊るアイドルとしてのパフォーマンスは、数年のブランクを数ヶ月のレッスンで埋められるほど甘いものではなく、自他共に認める完璧主義者の大野が中途半端な仕上がりでドームのステージに立つことは極めて考えにくいのが実情です。
また、ネット上では「二宮や松本が独立したことでメンバー間に亀裂が入ったのではないか」という不仲説が定期的に囁かれますが、これも取材現場から見れば的外れと言わざるを得ません。5人が共同出資して会社を設立し、弁護士を立てて権利関係をクリアにした事実そのものが、感情的な対立ではなく「嵐」という看板を永久保存するための極めて合理的で友好的な合意形成の証左です。彼らは互いの人生を縛り付けないために会社を作り、同時にファンとの約束を破棄しないための法的な器を用意したのです。