ヒカルの活動スタンスに決定的な変化をもたらした象徴的事件が、2023年春に発表されたクリエイター集団「NextStage(ネクストステージ)」の解散です。相馬トランジスタや名人、ロケマサらを擁し、個人の枠組みを超えた大型エンタメを仕掛けていた組織の終焉は、多くの視聴者に強烈な衝撃を与えました。
解散の公式な経緯として語られたのは、メンバー間の熱量のギャップと制作コストの肥大化、そしてグループとしての再生数の頭打ちでした。関係者の証言や当時の振り返り配信によれば、毎月数百万円から数千万円規模にのぼる企画・人件費をヒカル個人が背負い続ける構造に、精神的・金銭的な限界が訪れていたとされています。個人のチャンネルでありながら中堅芸能事務所並みの固定費を抱えるビジネスモデルは、再生単価の変動が激しいYouTubeのプラットフォーム上では持続性に乏しかったのです。
この解散と前後して挟まれた一時的な活動休止期間は、ヒカルにとって「YouTubeという消耗戦」から距離を置き、持続可能な収益基盤へと舵を切るための必須の冷却期間となりました。泥臭く毎日投稿を続けて数字を稼ぐフェーズは、ネクストステージの解散をもって完全に終了したと捉えるのが自然です。