いも恋の本当に美味しい食べ方!レンジ温め秒数と蒸し器&冷凍解凍の極意

いも恋の本当に美味しい食べ方!レンジ温め秒数と蒸し器&冷凍解凍の極意

いも恋の本当に美味しい食べ方!レンジ温め秒数と蒸し器&冷凍解凍の極意の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

購入したばかりのパックを開け、「和菓子だからそのまま食べられるだろう」と常温や冷えた状態のままかじるのは、いも恋の最大の魅力を損なう行為です。もちろん食品衛生法上の観点から言えば火は通っているため、そのまま口に入れても健康被害があるわけではありません。しかし、食感と風味の観点から言えば、「加熱なしで食べるのは非常にもったいない」と断言できます。

その理由は、主原料である「もち粉」と「さつまいも」のデンプン構造にあります。加熱によって柔らかく粘りを出したデンプン(α型)は、冷めると水分が抜け、規則正しい結晶構造へと戻る「デンプンの老化(β化)」を起こします。冷えたいも恋の生地がポロポロと崩れやすく、中央のさつまいもがボソボソとした硬い食感に感じられるのは、この老化現象が原因です。

熱を再び加えることで、デンプンは瞬時に水分を抱え込み、ふっくらとした糊化状態へと蘇ります。山芋のふんわりとした保水力と、もち粉の引きの強い弾力、そしてさつまいものホクホクとした甘みが一体化するのは、中心温度がしっかり上がった状態でのみ体験できる調和です。菓匠右門が店頭で巨大な蒸し器を使い、常に湯気を立ち上らせて提供している背景には、こうした明確な理由が存在します。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。