マイコン式炊飯器の「マイコン」とは「マイクロコンピューター」の略称です。内蔵された電子回路(マイコン)が釜内部の温度変化を検知し、火力や炊飯時間を自動制御する仕組みを指します。ただし、現在市場に出回っている炊飯器はIH式も含めてほぼすべてマイコン制御されているため、実質的な区別は「熱をどうやって発生させているか」という加熱方式の違いにあります。
マイコン炊飯器の最大の特徴は、「釜の底面にある電熱ヒーター」から熱を伝えるシンプルな構造です。底のヒーターが熱くなり、その熱が内釜の底から側面、そして内部のお米へと伝導していきます。例えるなら「電熱器の上に置いた鍋でご飯を炊く」イメージに近いです。
これに対し、現在主流のIH(Induction Heating:電磁誘導加熱)炊飯器は、内釜そのものを電磁力で発熱させます。底面だけでなく釜の側面全体が一気に高熱を帯びるため、お米全体を強い火力で包み込むように加熱できる点が根本的に異なります。さらに上位モデルの「圧力IH炊飯器」では、密閉して圧力をかけることで100度以上の沸点を実現し、米の芯まで素早く熱を通して強い粘りと甘みを引き出します。