バレー部着替え盗撮事件の深層|法改正後の厳罰と学校防犯の現在地

バレー部着替え盗撮事件の深層|法改正後の厳罰と学校防犯の現在地

バレー部着替え盗撮事件の深層|法改正後の厳罰と学校防犯の現在地の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

2023年7月に施行された「性的姿態等撮影罪(正式名称:性的姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的姿態等影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律)」により、更衣室等での着替え盗撮に対する法執行は大幅に強化されました。

従来の都道府県ごとの迷惑防止条例では処罰の範囲や法定刑にばらつきがありましたが、新法のもとでは全国一律で厳罰が科されます。単に撮影する行為だけでなく、撮影された画像・動画の「提供」「公然陳列」「保管」についても独立した処罰規定が設けられています。

項目性的姿態撮影等処罰法(新法)従来の迷惑防止条例現場・司法への影響と評価撮影行為の法定刑3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(自治体により差異)初犯であっても悪質性が高い場合は公判請求・実刑のリスクが大幅に上昇。提供・拡散行為5年以下の拘禁刑又は500万円以下の罰金(不特定多数への提供)名誉毀損罪や条例の一部規定(要件が限定的)ネット流出を目的とした撮影・転売行為に対して抑止力が飛躍的に向上。画像の保管・所持2年以下の拘禁刑又は200万円以下の罰金(要求・取得・保管)処罰規定なし(児童ポルノ法該当分を除く)過去に撮影されたデータを所持し続けること自体が違法化され、捜査対象が拡大。学校関係者の懲戒処分懲戒免職処分および教員免許失効(原則として免職)停職〜免職(自治体の裁量)教育職員等性暴力防止法の適用により、教職追放など社会的制裁が極めて重篤化。

刑事責任だけでなく、民事上の損害賠償請求(慰謝料や調査費用など数百万円規模に及ぶ事例)や、学校法人・自治体からの懲戒解雇・懲戒免職処分が確実に下されるなど、加害者が負う社会的代償は甚大です。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。