漢字「上」の書き順は縦と横どっちが先?大人の誤解と美文字のコツ

漢字「上」の書き順は縦と横どっちが先?大人の誤解と美文字のコツ

漢字「上」の書き順は縦と横どっちが先?大人の誤解と美文字のコツについて押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

なぜ「上」は縦画から書くように体系化されたのか。その理由を理解するには、漢字の成り立ち(字源)に立ち返るのが最も近道です。

漢字の成り立ちにおいて、「上」は物体の形を描いた象形文字ではなく、抽象的な位置関係を記号で表した「指事文字(しじもじ)」に分類されます。

甲骨文字や金文といった古代の文字資料を見ると、「上」は本来、基準となる横線(一本の平らな線)を引き、その「上方」に短い線や点を置く形で表されていました。これは文字通り「基準線よりも高い位置」を示したものです。

しかし、文字としての識別性を高め、線と線の関係を明確にする書体変化(篆書から隷書、楷書への変遷)の過程で、上方の位置を示す垂直方向の印が「縦棒」として骨格の中心に据えられました。この結果、空間の主軸となる縦の柱(1画目)を立て、その位置関係を補助する横枝(2画目)を添え、最後に空間全体を受け止める基底線(3画目)を引くという、力学的に極めて安定した筆順が確立されたのです。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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