プライバシー保護を求めて導入したものの、日常使いのストレスに耐えかねて数日で剥がしてしまうユーザーは少なくない。ネット上の掲示板やSNSに寄せられたスマホの覗き見防止フィルムに対するネットの反応を調査すると、購入前の想定と実体験の間に深刻なギャップが存在することが浮き彫りになる。
覗き見防止フィルムで後悔したと感じるユーザーが挙げる代表的なデメリットは、主に以下の4点に集約される。
- 屋外・直射日光下で画面が極端に見えにくくなる:透過率の低さに外光反射が重なり、晴天下では輝度を最大に設定しなければ視認できない。結果として端末の発熱とバッテリー消費の激増を招く。
- レジでのQRコード・バーコード決済が読み取れない:コンビニやスーパーのバーコードリーダーは斜め上方からスキャンされることが多く、フィルターの視野制限が災いして決済エラーが頻発する。
- 写真・動画の本来の色味が損なわれる:微細なスリットが光を分散させるため、特有のチラつき(モアレ現象)や網目感が生じ、クリエイティブな作業や映画鑑賞のクオリティを著しく落とす。
- 複数人で画面を覗き込む共有が不可能になる:旅行先で友人とマップを確認したり、撮影した写真をその場で見せ合ったりする日常動作が阻害される。
手軽な情報防衛策として導入される一方で、スマートフォンの持ち味である「鮮やかなディスプレイ体験」や「スマート決済の軽快さ」を相殺してしまう点が、覗き見防止フィルムの最大のデメリットと言える。