漫画『花より男子』のクライマックスにおいて、主人公・牧野つくしとF4のリーダー・道明寺司が辿り着いた結末は、甘いハッピーエンドの枠に留まらない、互いの自立を尊重した感動的なものでした。
物語終盤、道明寺財閥を継ぐ決意を固めた司は、本格的な経営を学ぶために単身ニューヨークへ留学することを決断します。一時はつくしを連れて行こうと画策した司でしたが、つくし自身が日本で自らの足で立ち、夢や学業に向き合う覚悟を持っていることを理解し、無理強いはしませんでした。
卒業プロムの夜、武道館のような壮大な舞台で二人だけの特別な時間を過ごしたあと、司は「俺が世界一の男になったら、お前を迎えに来る」という不朽の誓いを残して旅立ちます。空港での別れや結婚式といった安易な着地を避け、読者に確固たる愛の継続を予感させる形で36巻(本編)は幕を閉じました。
のちに刊行された単行本37巻(番外編)では、司が一時帰国した際のつくしとの再会や、F4メンバー(花沢類、西門総二郎、美作あきら)のサイドストーリーが丁寧に描かれ、物語は完全なフィナーレを迎えています。