SNSや作画交流サイトでは、「ヒロアカのファンアートは描きたいけれど、線の情報量が多すぎて完成まで辿り着かない」「プロの神絵師と自分の絵の落差に絶望してペンが止まる」といった声が数多く散見されます。実際、堀越氏の原稿はスーツのシワ、装甲のハイライト、筋肉のハッチングに至るまで緻密を極めており、これをそのまま真似ようとして力尽きてしまう初心者は後を絶ちません。
こうした「情報量の波に飲まれる問題」を打破する決定的な解決策こそ、ヒロアカの簡単なミニキャラ(SDキャラ)化から入るアプローチです。
絵の練習において最も重要なのは、キャラクターの「アイデンティティ(固有記号)」を脳内で抽出し、最小の手数で表現する訓練です。デクであれば「丸い目+そばかす+癖の強い毛束」。爆豪であれば「ツリ目+逆ハの字眉+ギザギザの髪」。轟なら「ツートーンのセンター分け+左目の火傷」。この本質的な要素だけを2頭身のミニキャラに落とし込むことで、挫折することなく「絵が似ている快感」を脳に覚えさせることができます。記号化が完全に定着した段階で徐々に頭身を上げ、筋肉や衣装の密度を段階的に足していく手法が、現代の作画指導現場でも最も離脱率が低いルートとして実証されています。