視聴者の視線を釘付けにしたのが、リフォーム工事中の室内で繰り広げられる、相手役・深水元基(ふかみ もとき)さんとの情熱的な濡れ場と濃密なキスシーンでした。深水さんは映画『クローズZERO』や『新宿スワン』、大河ドラマなど数多くの骨太な作品で唯一無二の存在感を放つ名バイプレイヤーです。
木くずが舞い、工事の資材が無造作に置かれた無骨な空間。埃っぽい空気のなかで交わされる二人の口づけと愛撫は、きらびやかなタワーマンションの虚飾とは対照的な「剥き出しの生命力」を感じさせました。現場取材や関係者の証言によると、この極限のベッドシーンは、Netflixが導入しているインティマシー・コーディネーター(性的描写の撮影において俳優の尊厳と安全を守り、演出を仲介する専門スタッフ)の厳格なサポートのもとで撮影が進められたといいます。
深水さんは屈強な体躯と不器用な優しさを兼ね備えた大工・真田を見事に体現。長谷川京子さんの繊細な美しさと生々しい肉体美を、暴力的な情欲ではなく「痛みを抱えた女性を丸ごと包み込む慈愛」として受け止めました。現場では長谷川さんの呼吸や心理的負担に細心の配慮が払われ、互いの信頼関係があったからこそ、あそこまで息を呑むようなリアリティに満ちたベッドシーンが完成したと伝えられています。