Q1:現代の結婚式で結われる「文金高島田」は、江戸時代と全く同じものですか?
A1:基本的な造形構造は受け継がれていますが、現代の花嫁用文金高島田は、近代以降にかつら(全頭かつら)として軽量化・規格化されたものです。江戸時代当時はすべて自毛と油で結い上げており、時代や身分によって髷の高さや鬢の張り出し角度に微妙な流行の違いが存在しました。
Q2:洗髪の頻度が月1回程度で、頭皮トラブルや抜け毛は起きなかったのですか?
A2:植物性の良質な油やすき櫛を用いた手入れを行っていたため、ある程度の頭皮環境は保たれていましたが、重い日本髪を長年結い続けることで生え際が後退する「牽引性脱毛症」に悩まされる女性は少なくありませんでした。そのため、前髪をふんわりと膨らませて生え際の負担を減らす結い方などの工夫も考案されました。
Q3:町人の女性は自分で髪を結っていたのですか?
A3:「銀杏返し」のような比較的構造が単純な日常の髪型は、自分自身や家族・長屋の近所同士で結い合っていました。一方で、正月や祭礼、婚礼などの晴れの舞台では、腕利きの「女髪結い」を自宅に呼び、プロの技で完璧に仕上げてもらうのが一般的でした。