現在開催中の全国ツアーでは、打ち込み音源を一切使わない完全バンドスタイルにこだわっている。ステージ上で繰り広げられるミュージシャン同士の息遣いや、即興の掛け合いは、ライブでしか味わえない贅沢な体験だ。観客はただ音楽を聴くだけでなく、その場の空気が振動する瞬間を共有している。
「音楽は生き物だ」と彼は語る。デジタル化が進み、完璧に修正された音源が溢れる現代だからこそ、多少の揺らぎや人間らしい温かみを含んだ「生音」の価値が際立つ。ツアー会場には、かつての青春時代を懐かしむシニア層から、初めてドゥーワップに触れるティーンエイジャーまで、驚くほど幅広い世代が詰めかけている。