番組の司会を務める羽鳥慎一氏とのコンビネーションも絶妙だ。羽鳥氏の柔らかく、視聴者に寄り添うようなパスに対し、彼女は時に鋭すぎるストレートで返す。この緊張感と緩和のバランスが、番組の質を担保している。
羽鳥氏が「そうは言っても、やっぱり辛いですよね」と一般論で引き取ると、彼女は「ええ、本当に辛いです。だからこそ、私たちは感情ではなく制度を変えなければならないんです」と返す。このやり取りこそが、単なる愚痴の言い合いで終わらせない、生産的なテレビ討論の形を示している。
視聴者は、ただ共感してほしいだけではない。どうすればこの閉塞感から抜け出せるのか、そのヒントを求めているのだ。二人の掛け合いは、その処方箋を探るプロセスそのものと言える。