のし袋(祝儀袋)の正面中央上部に書く名目を「表書き(おもてがき)」と呼びます。地鎮祭では神仏への敬意を表すため、筆記用具の選び方から文字の配置まで細やかな配慮が求められます。
表書きには「御初穂料」と記載するのが最も標準的です。古来、その年に初めて収穫された稲穂(初穂)を神様に奉納して感謝を捧げていた名残であり、現代では神社や神職に金銭を納める際の一般的な表現として定着しています。「御玉串料(おたまぐしりょう)」や「御神前(ごしんぜん)」、「御礼」と書いても間違いではありませんが、迷った場合は「御初穂料」を選べば間違いありません。なお、仏式で地鎮祭(地鎮法要)を執り行う場合は「御布施」となります。
筆記用具は、毛筆または濃墨の筆ペンを使用します。弔事用に使われる「薄墨(うすずみ)」は厳禁です。ボールペンやサインペン、万年筆は簡易的すぎる印象を与えるため避け、黒く濃いインクの筆ペンを用意して丁寧に楷書で記入しましょう。