境内でとりわけ異彩を放っているのが、新本堂の外壁全体を覆い尽くす巨大な「梵字壁」だ。不動明王のご真言が立体的な金色の文字として壁一面に刻み込まれており、その視覚的インパクトには誰もが息をのむ。幾重にも連なる梵字は、見る者を神聖な空間へと誘う結界のような役割を果たしている。
建物の中に一歩足を踏み入れれば、旧本堂の奥に広がる「内仏殿」の神秘的な世界が待っている。そこには約1万体もの小不動明王像がぎっしりと奉納された「一万体不動」の回廊が伸び、幽玄な光の中に浮かび上がる。現代的な建築美と古来の仏教美術が見事に調和した空間は、ただ歩くだけで心が洗われるような特別なエネルギーに満ちあふれている。