聖徳太子「和を以て貴しとなす」の誤解を解く!現代に通じる真の教え

聖徳太子「和を以て貴しとなす」の誤解を解く!現代に通じる真の教え

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歴史の表舞台に立ち、政権の刷新を図った厩戸皇子。彼が生きた飛鳥朝廷の時代は、豪族間の血で血を洗う権力闘争が渦巻いていた。物部氏と蘇我氏の武力衝突、物部氏の滅滅、そして崇峻天皇の暗殺という前代未聞の危機。古代国家としての存立すら危ぶまれる極限状態の中で、権力の集中と社会の安定化は急務だった。

単なる力による制圧は、さらなる報復の連鎖を招くだけに過ぎない。そこで厩戸皇子が提示したのが、武力ではなく法と理念によって国家を束ねる先進的な政治哲学だった。中国大陸の儒教や仏教の思想を大胆に取り入れ、血縁や派閥を越えた普遍的な価値観を定立しようとした試み。それこそが十七条憲法の本質である。

「和」とは、血縁や利害関係に縛られた既存のパワーストラクチャーを解体し、対話のテーブルに着かせるための強力な政治的装置だった。武力衝突を回避し、国家としての統一感を形成するために打ち出されたこのスローガンには、過酷な現実政治を生き抜くための冷徹なリアルが息づいている。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。