成人における一日の平均的なおならの回数は10回〜20回程度とされています。これを超える頻度でガスが出続けたり、お腹の張りが持続したりする場合、体内プロセスで通常とは異なる現象が起きています。ガス発生のルートは大きく分けて2系統存在します。
第1のルートは、口から飲み込んだ空気によるものです。早食いや炭酸飲料の多飲、無意識の噛み締め癖によって多量の空気が胃腸へと送り込まれる状態を呑気症(どんきしょう)と呼びます。体内に取り込まれた空気の一部はゲップとして排出されますが、残りは腸へと移動し、大量のおならとして排出される仕組みです。
第2のルートは、腸内細菌による未消化物の分解・発酵です。肉類を中心とした高タンパク・高脂質な食事や食物繊維の過剰摂取、腸の蠕動(ぜんどう)運動の低下により、腸内に長期間便やガスが停滞することで異常発酵が進みます。特に精神的な負荷がかかると自律神経が乱れ、消化管運動が鈍くなりガスが抜けにくくなります。