マンゴー(Mangifera indica)はウルシ科マンゴー属の常緑高木である。ウルシ科といえば、かぶれの原因として知られるウルシ、そして美容・健康用途で使われるカシューナッツも同じ科に属する。つまり、マンゴーは「食べるウルシ科」なのだ。
果皮に含まれるレスオールやマンギフェリンといった物質は、ウルシオールと構造が似ており、接触皮膚炎(かぶれ)を起こす。そのため「マンゴーを食べたら口周りが痒い」という訴えのなかには、即時型のIgE抗体が関与する真のアレルギーではなく、接触性の刺激反応が混在しているケースも少なくない。
厚生労働省の「食物アレルギーに関する調査」や日本アレルギー学会の統計によると、果物アレルギーの有病率は成人で数%程度とされるが、マンゴー単独の頻度はバナナやキウイに比べて低い。ただし、カットフルーツの普及と輸入マンゴーの増加に伴い、2026年代以降は相談件数が緩やかに増加傾向にあると複数の臨床報告が指摘する。