無理心中と合意心中の境界線とは?法が裁く罪と孤立の真相に迫る

無理心中と合意心中の境界線とは?法が裁く罪と孤立の真相に迫る

無理心中と合意心中の境界線とは?法が裁く罪と孤立の真相に迫るとはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

江戸の町を沸かせた近松門左衛門の『曽根崎心中』。互いに愛を誓い合い、来世での結託を夢見て命を散らす――そんな浄瑠璃の世界は、心中を一種の究極の純愛劇として日本人の無意識に刷り込んできた。近代に入っても太宰治が繰り返した情死未遂や玉川上水での最期が、破滅的文学者の美学として消費された歴史がある。

だが、現代の社会が直面している事象は、そうしたロマンティシズムとは完全に切り離されたものだ。Netflixなどの配信プラットフォームで話題を集める海外のクライムサスペンスでは、家族を道連れにする行為は「ファミリー・アシヒレーション(家族殲滅殺人)」として冷徹に描かれる。日本特有の情緒的な言葉遣いは、力関係の非対称性や被害者の無力さを覆い隠す危うさを常に孕んでいる。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。