「青はオセアニア、黄色はアジア、黒はアフリカ、緑はヨーロッパ、赤はアメリカ大陸を示している」——子供の頃にこう教わり、今でも固く信じている方は少なくありません。SNSやネット上の掲示板でも、オリンピックが開催されるたびに「黒がアフリカって人種差別的ではないのか?」といった疑問や論争が定期的に再燃します。
しかし、国際オリンピック委員会(IOC)の公式記録において、特定の色を特定の大陸や人種に割り当てた事実は一切存在しません。
確かに5つの輪は「五大陸の団結」を表現していますが、それは5つの輪という集合体全体で世界の結束を示しているにすぎません。「どの色がどの大陸か」という対応関係は、後世に生まれた俗説が独り歩きしたものに過ぎないのです。IOCの広報資料でも「5つのリングは世界5大陸の連帯を表すが、特定の色が特定の大陸に対応しているわけではない」と明確に釘を刺しています。