「1週間に何度も目の中にまつ毛が入る」「常にチクチクとした異物感がある」という場合、単なる自然脱毛の混入ではなく、まぶたや毛根の構造的疾患が疑われます。頻繁にまつ毛が入る対処法を考える上で、まず知るべき代表的な2つの病態が存在します。
1. 睫毛乱生(しょうもうらんせい)
睫毛乱生 症状とは、まぶたの位置自体は正常であるものの、毛根の炎症や外傷、加齢による変化などが原因で、特定の数本のまつ毛だけが異常な方向(眼球側)を向いて生えてしまう状態を指します。毛先が常に角膜に接触するため、瞬きのたびに激しい異物感・充血・痛みを引き起こします。
2. 睫毛内反(しょうもうないはん)・眼瞼内反(がんけんないはん)
まぶたの縁全体が内側(眼球側)に向かって巻き込まれてしまう疾患です。乳幼児に多い皮下脂肪の厚みによる先天性のものと、高齢者に多い加齢に伴う眼輪筋や皮膚の弛緩による老人性(退行性)のものに大別されます。まつ毛の列全体が角膜を擦るため、広範囲の上皮障害を引き起こしやすい特徴があります。
こうした構造的要因に対する逆さまつげ 治療法は、根本的な原因と重症度に応じて選択されます。
- 医療用ピンセットによる抜毛(一時的処置):眼科で問題の毛を抜去。毛根が残るため数週間〜1ヶ月で再発するケースが一般的。
- 毛根電気分解術(レーザー脱毛):局所麻酔下で問題の毛根に微弱な電流やレーザーを照射し、毛根組織そのものを破壊して再生を防ぐ。
- 手術的治療(眼瞼内反症手術):まぶたの皮膚を切開・縫合して外向きに整える手術。局所麻酔を用い、20〜30分程度の日帰り手術として広く確立されています。
市販のビューラーやパーマ液で一時的にカールさせて凌ぐ方もいますが、毛先が角膜に触れる角度を根本から治すわけではなく、薬剤による角膜障害の二次被害も報告されています。根本解決には眼科専門医による診断が欠かせません。