日本テレビ系『マツコ会議』の横浜中華街中継において、ひときわ強烈な存在感を放ったのが鳳占やかた(ほううらないやかた)を中心とする実力派鑑定士たちでした。番組内では、中華街の路地裏に行列を作る女性たちのリアルな恋愛観や将来への焦燥感が赤裸々に映し出され、それらを次々と紐解いていくベテラン占い師の卓越した対話術に、スタジオのマツコ・デラックスも「これはみんな通っちゃうわ」「生半可なカウンセラーよりよっぽど核心を突いている」と舌を巻きました。
当時の中継で注目されたのは、人生の岐路に立つ相談者の性格や過去の転機を瞬時に言い当て、時に辛口ながらも最後は温かく背中を押す加藤紀子先生をはじめとする重鎮鑑定士の姿でした。派手な衣装や仰々しい演出で神秘性を煽る新興のスピリチュアルサロンとは一線を画し、日常の延長線上にある素朴なブースで淡々と手相や生年月日を読み解いていく職人肌の姿勢こそが、マツコをはじめとする視聴者の深い共感を呼んだ要因です。
横浜中華街には数百人規模の占い師が在籍していますが、メディアの過剰な演出を疑う視聴者をも納得させたのは、同館が半世紀近くにわたり積み上げてきた膨大な対面鑑定の臨床データでした。番組内で見せた鑑定士の鋭い眼差しと淀みのない言葉選びは、単なる台本ありきのバラエティ演出ではなく、長年の実践に裏打ちされた本物の技術であったことが取材関係者の証言からも明らかになっています。