今回のフィーバーは、メディアや視聴者が有名人、とりわけ男性アイドル出身者に対して向ける視線のあり方にも一石を投じている。わずかな体型の増減や加齢のサインが、すぐに「劣化」や「激変」という強い言葉で消費されてしまう現状が存在する。
だが、海外に目を向ければ、ロバート・デ・ニーロやクリスチャン・ベールのように、役に合わせた極端な増減量は「メソード・アクティング(徹底的な役作り)」として称賛されるのが常だ。日本においても、男性芸能人に対する過度なルッキズムを脱し、肉体の変化を表現の一環として受け止める成熟した視点が求められているのかもしれない。