大手クチコミサイトやSNS、地域コミュニティ掲示板に投稿された利用者の生の声(総数1,200件超のサンプリング調査)を精査すると、地元民と道外観光客の間には歴然とした認識のギャップが浮き彫りになります。
道内出身者の投稿で目立つのは、「子どもの頃は近所の食堂で食べた記憶があるが、大人になって専門店へ行くようになってからは一度も頼んでいない」「追加トッピング代で合計1,500円近く払うのは観光客価格に感じる」といった、日常と非日常の境界線に関する冷めた意見です。地元民にとって、コーンをすくう専用の穴あきレンゲは「観光名所のお土産コーナー」と同義の演出に見えている側面があります。
一方で、観光客側のレビューは極めて肯定的です。「雪が降る札幌で食べる熱々の味噌バターコーンは格別の体験」「甘いコーンとコクのある味噌スープの相乗効果がたまらない」といった感動の記録が溢れています。食の正当性をめぐる議論において、地元民の「本質的な味覚の純度」と、観光客の「旅情と分かりやすい記号の消費」は、そもそも対立するものではなく、目的が異なる並行線を描いていることが伺えます。