地域ごとのさつまいも植え付け時期は、外気温ではなく「地温」を目安に判断するのが鉄則です。関東以南の温暖地では5月中旬から6月中旬、寒冷地では5月下旬から6月下旬が最適なコア期間となります。近年は5月に夏日を記録した直後に冷え込むなど気候のブレが激しいため、週間天気予報で最低気温が15℃以上で安定するタイミングを見計らうことが重要です。
園芸店やホームセンターでの苗選びにも明確な基準が存在します。店頭に並ぶ切り苗(ウイルスフリー苗や挿し穂)を選ぶ際は、以下のポイントを厳しくチェックしてください。
- 本葉の枚数と節数:本葉が5〜7枚しっかりと展開し、節と節の間(節間)が間延びせずキュッと詰まっているもの。
- 茎の太さ:細くひょろ長いもの(爪楊枝サイズ)は避け、鉛筆ほどの太さ(直径5〜6mm前後)で弾力があるもの。
- 葉の色と艶:黄色く変色しておらず、鮮やかな濃い緑色をしているもの。
- 切り口の状態:切り口が黒ずんで腐敗しておらず、みずみずしさを保っているもの。
購入した苗が少し萎れているからといって慌てる必要はありません。現場のプロ農家では、あえて植え付け前日にバケツの浅い水に切り口を数時間浸けて吸水させた後、日陰に半日ほど置いて軽くしんなりさせる「予措(よそ)処理」を行うことがあります。適度に水分を抜き、生命維持の危機スイッチを入れることで、植え付け後の発根ホルモン(オーキシン)の分泌が活性化し、活着率が跳ね上がります。