かつて「メーデー」といえば、赤旗を掲げた労働組合員が街頭を埋め尽くし、賃上げや政治的要求を叫ぶ激しいデモ行進のイメージが定着していました。しかし、現代のメーデーは日本の職場環境や価値観の変化に伴い、その様相を劇的に変貌させています。
東京・代々木公園などで開催される「連合中央大会」では、家族連れで参加できるフードフェスティバル、キャラクターショー、チャリティーバザーなどが併設され、市民参加型のオープンなイベントへとシフトしています。参加者の服装もスーツや作業着からカジュアルウェアへと移り変わり、従来の階級闘争的な色彩は大幅に薄れました。
SNSやネット掲示板上では、毎年ゴールデンウィークが近づくたびに「メーデーの祝日化」をめぐるリアルな声が交錯しています。
「5月1日と2日を有給休暇で埋めないと飛び石連休になって休みにくい」「いっそメーデーを祝日にして欧州のように堂々と休ませてほしい」という一般会社員からの切実な声が多数を占める一方、サービス業や物流従事者からは「これ以上祝日が増えても現場のワンオペ負担が重くなるだけ」「連休中の保育園休園でシフト調整が破綻する」といったシビアな意見も寄せられています。