医療機関での治療と並行して、日常的なセルフケアを取り入れることで痛みの緩和と再発防止が期待できます。
1. 急性期と慢性期の湿布・温冷の使い分け
ズキズキと熱を持って腫れている急性期は、冷湿布やアイスパックで炎症を抑えます。一方、熱感がなく関節が固まって動かしにくい慢性期は、消炎鎮痛成分(ロキソプロフェンやジクロフェナクなど)を含む温湿布や入浴で血行を促すのが基本です。
2. 負担を逃がすテーピング固定法
母指CM関節症や腱鞘炎の治し方として、最も即効性があるのが「不要な可動を制限する固定」です。伸縮性のあるキネシオロジーテープを用い、手首から親指の関節を包み込むように八の字(フィギュアエイト)を描いて巻くことで、物をつまむ際に関節へかかるねじれストレスを大幅に軽減できます。市販の親指専用サポーターを活用するのも非常に有効です。
3. 前腕と手のひらのストレッチ
痛みが落ち着いている時期には、親指につながる前腕(腕の内側・外側)の筋肉を優しくほぐすストレッチが効果を発揮します。手のひらを上に向けて反対の手で指先を手前に引き寄せる動作や、親指の付け根のふくらみ(母指球)を優しく円を描くようにマッサージすることで、過度な筋緊張をリセットできます。ただし、関節を無理に引っ張ったり強い力を加えるストレッチは逆効果となるため注意してください。