飼育下にある鳥たちの中でも、種類や年齢によって耐寒性能には決定的な隔たりがあります。画一的な管理ではなく、愛鳥の品種特性に合わせた環境構築が欠かせません。
世界中で最も親しまれている小型鳥であるセキセイインコの寒さ対策では、健康な成鳥であってもケージ周囲の温度を20〜25℃に保つのが基本ラインです。寒暖差の激しいオーストラリアの内陸部出身ですが、日本の気密住宅で暮らす個体は過酷な外気順応を経験していません。生後1年未満の幼鳥や7歳以上の高齢鳥、換羽期(羽の生え変わり)で代謝が落ちている個体については、最低でも28〜30℃の厳密な保温が求められます。
一方、冠羽が特徴的なオカメインコの冬の適正温度は、成鳥で22〜26℃が推奨基準値となります。オカメインコはセキセイインコよりも体が大きいものの、神経質で環境変化や気圧変動のストレスを受けやすいデリケートな体質です。特に寒冷刺激による呼吸器トラブルを起こしやすいため、温度だけでなく湿度を50〜60%に維持する加湿管理を怠ってはなりません。