Jr東海のドン葛西敬之の生涯と真実|政界を動かした巨頭の功罪

Jr東海のドン葛西敬之の生涯と真実|政界を動かした巨頭の功罪

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「JR東海のドン」と恐れられた葛西敬之氏の生涯は、まさに日本のインフラ整備と国家統治の裏面史そのものでした。1940年、東京都に生まれた葛西氏は東京大学法学部を卒業後、1963年に日本国有鉄道(国鉄)へ入社。労働運動が激化し、巨額の累積赤字で経営破綻状態にあった国鉄において、早くから労務畑のエリートとして頭角を現しました。

1987年の国鉄分割民営化に伴いJR東海へ転じると、1995年に代表取締役社長、2004年に代表取締役会長、2014年には名誉会長に就任。およそ30年近くにわたり同社の最高権力者として君臨しました。JR各社の中でも屈指のドル箱路線である東海道新幹線の運行本数高密度化(のぞみ中心のダイヤ編成)を断行し、売上高営業利益率が30%〜40%台に達する驚異的な高収益企業へと育て上げたのです。

しかし、葛西氏の名を真に際立たせたのは、単なる鉄道会社のトップにとどまらず、国家の安全保障、教育改革、メディア政策にまで及んだ強大な政治的発言力でした。官邸中枢に直接アクセスできる数少ない財界人として、国内外の重要局面において政策決定を水面下で動かす「指南役」として恐れられ、敬意を集めました。

山田 真由
著者

山田 真由

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