幕末の動乱期に最後の征夷大将軍を務めた徳川慶喜は、明治維新後に宗家とは別に「徳川慶喜家」という公爵家を創設することを許されました。その直系である第4代当主・徳川慶朝(よしとも)氏は、プロのカメラマンとして長年活躍し、曾祖父である慶喜が撮影した古写真をまとめた写真集の出版や、慶喜が好んだとされる珈琲を再現した「徳川将軍珈琲」の監修などで広く親しまれました。
2017年に慶朝氏が逝去されたことで慶喜家の男系直系は途絶える形となりましたが、その精神や文化的遺産は親族や記念事業を通じて大切に語り継がれています。また、旧大名家や旧華族の末裔には、元NHKアナウンサーの松平定知氏(伊予松山藩主家の子孫)をはじめ、メディアや文化界で活躍する人物が数多く存在します。ただし、俳優の松平健氏のように「芸名であり血縁関係はない」ケースもあるため、正確な系譜の理解が求められます。