『ルパンの娘』を語る上で欠かせないのが、視覚と聴覚を刺激する徹底した美術・音楽演出です。特に深田恭子が着用したワインレッドのボディスーツ(泥棒衣装)は、柘植伊佐夫氏が人物デザイン監修を務めた本格仕様。身体のラインを美しく見せつつ、躍動感あふれるアクションを可能にする機能美は、放送当時から大きな話題を呼びました。
さらに、劇中で突如として始まるミュージカルシーンを彩る円城寺輝(市村正親/大貫勇輔)の圧倒的な歌唱とダンス、そしてサカナクションによる主題歌『モス』の破壊力は抜群でした。「マイノリティ」を歌い上げる中毒性のあるベースラインとレトロフューチャーな電子音が、華のアクションシーンと完璧にシンクロし、視聴者の高揚感を極限まで引き上げることに成功しています。