旧事務所からSTARTO ENTERTAINMENTに至る歴史を紐解くと、グループのあり方は時代ごとの大衆消費社会の様相を色濃く反映しています。黎明期から今日に至るデビュー順年表を辿ることで、単なるアイドル育成を超えた「メディア横断型エンターテインメント集団」への進化プロセスが浮き彫りになります。
【昭和期(1960年代〜1980年代):歌って踊れる男性グループの確立】
1962年に結成された初代ジャニーズ(1964年レコードデビュー)が米国のミュージカル要素を日本の歌謡界に持ち込み、続くフォーリーブス(1968年)がブロマイド売上や親衛隊文化を定着させました。1980年代に入ると、空前のブームを巻き起こしたたのきんトリオ(田原俊彦、近藤真彦、野村義男)の台頭、コントやバラエティにも進出したシブがき隊(1982年)、本格ロックバンド志向のTHE GOOD-BYE(1983年)が次々と登場。さらに、圧倒的なアクロバットと完成された舞台芸術を誇る少年隊(1985年)、社会現象となったローラースケートの光GENJI(1987年)、正統派ハードロックサウンドで異彩を放った男闘呼組(1988年)へとバトンが渡されます。
【平成期(1990年代〜2010年代):バラエティ進出と国民的アイドルの定着】
歌番組の激減期(アイドル冬の時代)に直面したSMAP(1991年)は、バラエティ番組『SMAP×SMAP』等で芸人顔負けのコントやトークを展開し、「国民的グループ」のひな形を完成させました。その後、バンドスタイルのTOKIO(1994年)、年長組・年少組のハイブリッド構成を採ったV6(1995年)、関西出身のデュオとしてミリオンセラーを連発したKinKi Kids(1997年)が続きます。
1999年にハワイのクルーズ客船で鮮烈なデビューを飾った嵐は、親しみやすさとメンバー同士の強固な関係性を武器に社会現象へと成長。2000年代以降は、タッキー&翼(2002年)、バレーボールワールドカップのイメージキャラクターから誕生したNEWS(2003年)、関西発祥の演歌・歌謡ロックを取り入れた関ジャニ∞(2004年)、規格外のワイルドさで記録を塗り替えたKAT-TUN(2006年)、全員が平成生まれで構成されたHey! Say! JUMP(2007年)など、多様な個性を持つグループが市場を席巻しました。
2010年代には、ローラースケートを武器に下積み時代を乗り越えたKis-My-Ft2(2011年)、圧倒的なヴィジュアルと王道感で脚光を浴びたSexy Zone(2011年)、グループ全員がアクロバットを得意としDVDデビューという異例の形をとったA.B.C-Z(2012年)、関西ジャニーズJr.の結束が生んだジャニーズWEST(2014年)、そして圧倒的なカリスマ性で令和への架け橋となったKing & Prince(2018年)がデビューを飾っています。
【令和期(2019年以降):デジタル解禁とグローバル展開、新体制への移行】
2020年1月22日、初となる2組同時デビューを果たしたSixTONESとSnow Manは、初週ミリオンセラーを達成し、CDセールスとストリーミング双方で驚異的な数字を叩き出しました。2021年にはYouTube等を通じた圧倒的な自己プロデュース力を誇るなにわ男子がデビュー。2022年には、米国のオーディション番組への出演や武者修行を経て、事務所史上初となる全世界配信デビューを果たしたTravis Japanが世界の音楽市場へと進出しました。そして新会社STARTO ENTERTAINMENTへの体制移行後、第1号デビューとなったのが2024年5月のAぇ! groupです。