さかなクンの帽子をめぐる歴史の中で、最も社会的な注目を集めたのが2026年2月12日の参議院国際経済・外交に関する調査会への参考人招致です。
通常、国会の本会議場や委員会室には「参議院規則第217条(会議中は帽子、外とう、えり巻等を着用してはならない)」という厳格な品位保持のルールが存在します。過去には病気やケガなどのやむを得ない事情を除き、室内での着帽は厳しく制限されてきました。
しかし、さかなクンが参考人として招聘された際、参議院の理事懇談会において各会派が協議を重ねた結果、「ハコフグ帽子はさかなクンの正装であり、トレードマークとして広く国民に認知されている。議場の品位を損なうものではない」との判断が下され、異例の全会一致で着用が許可されました。スーツ姿にハコフグ帽子を被ったさかなクンが、海洋資源の保護や水産環境の現状について熱弁を振るう姿は、各社ニュース速報で大々的に報じられ、SNS上でも「形式主義にとらわれない素晴らしい判断」と称賛を浴びました。
さらに遡ること2010年、絶滅したとされていた「クニマス」の再発見にさかなクンが貢献した際、当時の天皇陛下(現在の上皇陛下)が誕生日の記者会見において「さかなクンをはじめとする皆さんの努力」と名指しで謝意を述べられた出来事がありました。その後、2015年の日本魚類学会創立50周年記念式典などで天皇陛下と対面・謁見した際にも、さかなクンはハコフグ帽子を着用した正装で出席しています。皇室行事や学会の場でも、彼の帽子は「学術的知見と誠実さの象徴」として敬意をもって受け入れられているのです。