当日の現場で最大の障壁となるのが、都心部ならではの過密な交通網と人流のボトルネックです。主催者および警視庁が敷く神宮外苑花火大会の混雑回避と交通規制は、午後17時頃から段階的に強化され、スタジアム通り、青山通り、外苑東通りなどの幹線道路一帯で車両通行止めや歩行者専用道路化が実施されます。
現地を訪れる際に把握しておくべき重要な実態が、屋台出店場所の制限です。「花火大会といえば沿道に並ぶ無数の屋台」を想起しがちですが、現在の神宮外苑では雑踏事故防止の観点から、公道上での露店出店は原則として禁止されています。屋台グルメを楽しめるのは、神宮球場や秩父宮ラグビー場の敷地内(有料チケット保持者限定エリア)、または明治記念館のビアテラス等の近隣特設営業スペース、外苑前・北青山周辺の既存飲食店による店頭テイクアウト販売に限られます。コンビニエンスストアも当日は入場規制が敷かれるため、水分補給用の飲料は乗換駅周辺で事前購入しておくのが鉄則です。
さらに、夏の天候リスクに備えて神宮外苑花火大会の雨天中止の判断基準を正確に把握しておく必要があります。大会規約によると、小雨決行であるものの、「打ち上げ場所周辺で風速10m/s以上の強風が観測された場合」「荒天・ゲリラ豪雨警報が発令された場合」は中止となります。順延日が設定されていない年も多く、公式発表は当日の正午および15時頃に公式サイトや公式SNSでアナウンスされます。チケット代金の払い戻し規定は「花火打ち上げ前に中止が決定した場合のみ有効」であり、開会後の途中中止では原則返金されない点にも注意が必要です。