編集部では、実際に韓国風アイコンを各種SNSで運用している20代〜30代の男女15名にグループインタビューを実施するとともに、X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋におけるリアルな言説を収集・分析した。そこから浮かび上がったのは、洗練されたビジュアルの裏にある意外な葛藤と本音である。
都内のIT企業に勤務する20代女性(広報職)は次のように証言する。
「プライベート用のインスタでは、代官山のカフェで友人に撮ってもらった『クロワッサンを手にして少し視線を外した写真』をアイコンにしています。正面の写真だと自意識過剰に見られそうですが、これだと『日常の切り取り』として受け入れられる。同世代のフォロワーからは『どこのカフェ? アイコン可愛いね』と自然に会話のきっかけになることが多いです」
一方で、韓国女子アイコン写真ネットの反応を精査すると、過剰なテンプレ化に対する冷ややかな視線も一部に確認できる。掲示板やSNS上では次のような書き込みが散見される。
「みんな同じようなチューリップの花束を持った手元か、白壁カフェの後ろ姿ばかりで誰が誰だか識別できない」
「ピンタレストで拾ってきたような無機質な韓国美女の写真をそのままLINEアイコンにしている人、実際の本人とギャップがありすぎて少し引いてしまう」
こうした生の声から見えてくるのは、「過剰な記号化」への警戒感だ。単に「韓国風エモいアイコン画像詳細まとめ」で見つけた素材を無批判にコピー&ペーストするだけでは、かえって「量産型」「借り物のセンス」と評価されてしまうリスクを孕んでいる。成功の鍵は、韓国風のトーンを拝借しつつも、自分の持ち物(お気に入りのスニーカー、愛用しているリング、訪れた場所の風景など)を1点だけ織り交ぜる「パーソナライズの工夫」にある。